「世界最強の商人」というタイトルを見て、「いったい何を売っていた人なのだろう?」「どんな売り方をしてたのだろう?」と思って本を買ってみましたが、中身はよくできた「自己啓発本」でした。
この本は、1968年にアメリカの自己啓発書作家、オグ・マンディーノが書いたもので、当時、爆発的な売れ行きを示し、彼は一躍ベストセラー作家に。
日本だと自己啓発書と言えば、スティーブン・R ・コビー博士の「7つの習慣」や、ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」などがよく知られていますが、オグ・マンディーノは著作が世界中で5000万部売れたといわれていて、「世界中で最も多くの読者をもつ自己啓発書作家」と呼ばれる人物のようです。
世界最強の商人
・「世界最強の商人」は、1968年にアメリカで書かれた自己啓発書
・著者のオグ・マンディーノは「世界中で最も多くの読者をもつ自己啓発書作家」と呼ばれる人物
世界最強の商人、舞台は2000年前の中近東
この本は、物語風に書かれていて、2000年前の中近東が舞台になっています。
なので、何を売っていたかというと、絨毯(じゅうたん)とかローブ、そんな感じです。
登場人物は、大富豪のハフィッド。その家来のエラスムス。ハフィッドが若い頃に師事したパトロス。
物語の内容をひとことで言ってしまうと、「ハフィッドが大富豪になるために、師匠のパトロスから何を教わったか」という話です。
こう言うと、「本田健さんが書いた「ユダヤ人大富豪の教え」みたいな本かな?」と思う人もいるかもしれませんが、この本では、師匠のパトロスが弟子のハフィッドに直接教えるのではなく、全10巻の巻物を渡して「これを読みなさい」と伝えます。
師匠のパトロスは巻物を毎日欠かさず読んだから大富豪になれた、だからお前も大富豪になりたかったら、この巻物を読みなさい。要は、そういう話です。
世界最強の商人
・世界最強の商人は、物語風に書かれていて、2000年前の中近東が舞台
・「大富豪になりたいなら、この巻物を読みなさい」要するに、そういう話。
世界最強の商人、巻物には何が書かれていたのか
大富豪になるための巻物に何が書かれていたのか?
この本を読むと、それをすべて知ることができます。
巻物は、全10巻。
第1巻には「良い習慣の作り方」
第2巻には「今日という日を、どう過ごすか」
第3巻には「あきらめないことの大切さ」
第4巻には「自分には価値があると認識することの重要性」
第5巻には「時間の大切さ」
第6巻には「感情をコントロールすることの重要性」
第7巻には「笑うことの大切さ」
第8巻には「目標設定の重要性」
第9巻には「行動することの大切さ」
第10巻には「神に祈ること」
といったことが書かれています。
読んでみて思ったのですが、正直、当たり前のことしか書いてません。
でも、書いてることがちゃんとできているかといえば、できていないことも多いわけで、そう考えると、この巻物を毎日欠かさず読むというのは、意味のあることかなと。
習慣は別の習慣によってのみ変えることができる、というのがもう一つの自然の法則なのだ。そこで、巻物に書かれている言葉がその特別の仕事を果たすためには、私はまず、次のような新しい習慣を努力して作らなければならない。
私はそれぞれの巻物を30日間、ここに規定された方法で読み続ける。そしてそれを終えるまでは、次の巻物に進んではならない。
まず、朝起きたとき、これらの言葉を黙読する。次に昼食をすませたら、もう一度、これらの言葉を黙読する。そして一日の終わり、眠りにつく前にもう一度読む。重要なことは、この3回目には声を出して読むということだ。そして、次の日、私はまたこのやり方を繰り返す。これを30日間続けるのだ。
その後でやっと次の巻物に移り、このやり方をまた30日間続ける。このようにして、それぞれの巻物とともに30日間一緒に生活して、巻物を読むことが習慣になるまで、このやり方を続けるのだ。
「世界最強の商人」より引用
新しい習慣をつくるために、まず30日間続けてみよう
「世界最強の商人」の著者であるオグ・マンディーノさんが、この本を通じて一番伝えたかったことは、「習慣がいかに大事か」ということだと思います。
実は、失敗者と成功者の間にあるたった一つの違いは「習慣」の違いだ。良い習慣はあらゆる成功の鍵である。悪い習慣は失敗に通じる鍵のかかっていないドアのようなものだ。それゆえ、他のすべてに優先して私が従う第1の法則は、「私は良い習慣を身につけ、その奴隷になる」というものだ。
「世界最強の商人」より引用
そのことを再認識できただけでも、この本を買った価値はあったかなぁと、今、そんなことを思ってます。
そういえば、「30日間で習慣化」といえば、以前、この動画が話題になりましたね。
さて、何にチャレンジしようかな(^^)